long/温かな光

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「わたしも行きます」


エレンを憲兵団に引き渡さない為に――その計画を知らないまま、わたしはエルヴィン団長に直談判している。
別室にはエレンとリヴァイが待機していて、わたし達を待っている。


「それは出来ない相談だな、ナマエ」

「嫌です。壁外調査は我慢したんですから、今回こそは」

「危険を伴う任務だ」

「わたしは兵士です」


噛み合わない想いが交錯する。
そこへ、ノックの音。


「エルヴィン、入るよ」


声の主はハンジだった。ハンジは団長室にわたしがいるのを予測していたのだろうか、わたしににこりと微笑んだ。


「エルヴィン、ナマエにも計画を説明するべきじゃないかな」

「ハンジ…君ってやつは」

「それでナマエの判断を仰げばいい」

「この計画にナマエを巻き込むつもりはない」

「だけどそれじゃナマエは納得しないよ。ナマエの性格、エルヴィンだってよく知ってるだろう?」


団長は目を閉じて フ、と小さくため息をついた。


「…ナマエ、これは機密事項だ。ついておいで」





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扉を開けるとエレンとリヴァイがいて、「どういう事だクソメガネ」とリヴァイが眉間にシワを寄せた。


「わたしが団長に無理言ったの」

「…チッ」

「では、計画の説明を始めよう」


その内容に、わたしはまばたきを忘れてしまった。エレンを見やれば、彼も同じ様子だった。


「女型の…巨人が、」

「……アニ?」


なるほど、辻褄は合う。だけど、


「お前まで私情を挟むなよ、ナマエ」


リヴァイの瞳が切な気に揺れて、わたしは、わたし以上につらいであろうエレンの想いに唇を噛んだ。
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