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シャワーを終えると、ナマエが既にベッドに入りうとうとしていた。
俺は髪を乾かしてベッドに入り、


「ナマエ」


とその柔らかな体に触れる。
ナマエはとろりと目を開いて


「リヴァイごめんね……今日、眠くて」


と言うが早いか、目を閉じてすぅと眠ってしまった。


「おいナマエ」


と名を呼ぶが、目覚める気配はない。
長いまつげが綺麗に整っていて、それがやけに腹立たしかった。


「…くそっ」


今日はいわゆる、その気だった。
仕事中にふとハンジの隣で笑うナマエを見掛けどきりとし、それからずっと、今夜どうやってナマエを鳴かそうかとその事ばかり考えていた。


「チッ…」


人の気も知らないで、ナマエは気持ち良さそうに眠っている。
これは明日ハンジに「ナマエをあまりこきつかうな」と叱らねばならない。

…さて。

今からでもナマエを起こしてヤるべきか。いや、むしろ眠っているナマエでも…いやいやさすがにナマエに怒られるか。
やはりこれはトイレに向かうべきか。それとも明日の楽しみにとっておくか。

どうしようもない自分と相談していると、不意に


「リヴァイ…」


と小さな声が聞こえた。


「ナマエ?」

「………」


なんだ寝言か。起きたのかと期待しちまっただろうが。
それにしても寝言でも俺の名前を呼ぶとは、一体どんな夢を見てるんだろうか。
ナマエの夢の中に俺がいるんだろうか。夢の中の俺羨ましいなクソ、代わってくれ。

たまらず、俺を呼んだナマエの唇に触れる。
ナマエはこの唇で俺の名前を優しく呼び、俺の唇と夢中で交わり、俺の情欲を掻き立てるあの声で鳴き、俺の…

あーもう。無理だ。

俺は静かにナマエの唇にキスをした。軽く触れるだけのつもりだったのに、一度味わってしまうと抜け出せない。


「ナマエ…」


キスは次第に深くなっていく。そっと舌を入れてナマエの舌に触れる。


「ん、ふ……」


酸素を求めるようにナマエが唇を開く。俺の唾液で濡れたその唇があまりに艶かしくて、 俺は起き上がってナマエに覆い被さり、頬に手を添えてナマエを味わった。
あー…もう止めらんねぇ。

そっと上着を捲る。下着をつけてないナマエの白い体に目が釘付けとなる。
その膨らみに手を伸ばした時、


「んん…」


とナマエが体を捻り、向こうを向いてしまった。


「ナマエ、起きろ。もう限界だ」


我ながら情けないと思いながら、ナマエの体を揺するが、ナマエが目を冷ます気配は一向にない。

俺が何をしたってんだ。神様とやらがいるのなら頼むからナマエを起こしてくれ。








「リヴァイ、目が赤いよ。寝不足なの?」


俺は久し振りに最悪な朝を迎えたのだった。





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