H×H〜短編 裏なし〜

□優しい師範代
2ページ/6ページ


修行を終えたのでシャワーを浴びた後、ズシと一緒にババ抜きをしていた。


「うっぐっ…」

『はははっ!!またババ引いたー♪』

勝者、れい。

「自分、トランプ苦手っす;」

『だろうねー♪』



『あーそうだ!!私が勝ったから何か言うことを聞いてもらわなくっちゃね(ニヤニヤ』

「うぅっ…」

(どんな事を頼もっかなぁ〜♪あ!!そうだ!!


『じゃあ、私がいくつか質問するから答えてもらえる?』

「おっす!!わかったっす!!」

『ウイングさんの好きな食べ物は?』


「……え?」


きょとんとするズシ。


『だぁかぁらぁ、ウイングさんの好きな食べ物は?』

「…し、知らないっす;それより、なんでこんな事聞くんっすか?」

首を傾げながら聞かれて内心、焦ってしまったが、まぁあいいかと思い、ズシに言ってしまった。



ウイングさんのことが好きということを。



「ほんとっすか!?」

とてもびっくりしているズシの顔は面白いくらい間抜け顔だった。

『う、うん///』

「あの…"恋愛感情"って意味で好きっていう事っすよね?;」

そう言われて顔を赤く染めながら私はただ、こくんと頷いた。

「自分、レイさんのこと応援するっす!!」

『〜〜〜////ありがとう///』

そんな会話をしていると
ガチャ、と音を立ててドアが開いた。

「ただいま、二人とも。」

『おかえりなさい!!』

「おかえりっす!!」

するとズシがふいに私の耳元で
「善は急げっす。」
と言って立ち上がり、
「買い物に行ってくるっす!!」
とだけ言い残し行ってしまった。
行く間際に、私の方に口ぱくで"ファイトっす"と残して姿を消した。







.
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ