シリーズ小説

□好奇心と甘い蜜@
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朝起きたら、下着が濡れていた。

恐る恐る手をつっこんでみると、ねっとりとした変な液体が手にべっとりとついていた。

僕はびっくりして、しばらくベッドの上で固まっていたけれど、学校に行かなくてはと思いさっと着替えて、汚れた下着をタンスの奥へと隠しておいた。


何故だかこれは見られてはまずいと思ったからだ。


最初はこの年になってオネショをしてしまったのかと思ったけど、どうやら違うらしい。
何が何だかわからなくて、もしかしたら何かの病気かと思い不安になったけど親には言えなかった。


何故だかとても恥ずかしいと思ったから。




学校の帰りに、僕は大好きなお兄ちゃんの家に行った。

お兄ちゃんは僕の住むマンションの隣の部屋に住んでいて、よく遊んでもらっている。
僕の両親は共働きで、お父さんは単身赴任中だから一か月に一度しか家に帰ってこない。

お母さんが仕事で遅くなる時は、僕はいつもお兄ちゃんのところに行くのだ。


お兄ちゃんは大学生で一人暮らしをしている。
いつも僕に勉強を教えてくれたり、お話をしてくれて、僕を本当の弟みたいに可愛がってくれる。

そんなお兄ちゃんが僕は大好きで、本当の兄弟だったらいいのになぁ、っていつも思う。





「いらっしゃい佑人君。今日はお母さん遅いの?」


 お兄ちゃんはいつも通りやさしい笑顔で僕を迎えてくれる。


「ううん。今日はね、お兄ちゃんに教えてほしいことがあってきたの」

 そういって僕はお兄ちゃんが出してくれたジュースを飲みながらどうやって今朝のことを話そうか
考えた。
お母さんに話しにくいことも、お兄ちゃんにだったら話せる。

ちょっと恥ずかしいけど、そのままにしとくと不安でしょうがないからお兄ちゃんに相談しよう。

そう思っていたけれど、どう説明すればいいかわからない。


僕がもじもじしているとお兄ちゃんが僕の隣に座ってどうしたの?って微笑んだ。
意を決して僕はゆっくりと切り出した。



「あのね・・・。」
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