シリーズ小説
□悪戯@
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「矢島君、休み時間にちょっと次の授業の準備、手伝ってくれる?」
授業終了後、友達と談笑している矢島君に、私はそう声をかけた。
彼は瞳に戸惑いの色を浮かべながらも、はいと返事をして友達と別れ私と共に教室をあとにした。
先生が生徒に頼み事をするはごく自然なことである。
矢島君はクラス委員長だからよくいろいろな雑用を頼まれる。
ごく普通の日常風景だ。
皆不審に思わないし、私たちが何をするのかを知っているものは誰も居ない。
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