短編小説

□閉店後の美容院
1ページ/5ページ

 店に勤めている美容師見習いのヘアカットモデルになってくれ。

成美修哉が父にそう言われたのは昨日のこと。
修哉の父は美容師で、自分の店を経営している。

街中のオシャレな店構えと父の腕がいいおかげか
店はなかなか繁盛しており、美容師を目指し日々技術を学ぶスタッフも多くいた。



 カットモデルといえば聞こえがいいが、
要は修哉に研修生の練習台になってくれというのだ。


 最近前髪が伸びてきたことだし、
特に断る理由もなかったので修哉は二つ返事で受け入れた。

では早速今日にでも、と父が言うので、
修哉は学校帰りに父の店へ寄ることにした。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ