自由と正義と運命と


□入学テスト
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話はキラ達が起きる5分前にさかのぼる

千冬side

「山田先生、解析の方はどうですか?」

山田先生に頼んでおいた事を聞いた
すると、思いもしない言葉が返ってきた

「織斑先生、すみません。何とか調べようとしているんですが、名前しか判らなくて…」

「本当ですか?」

「はい…システムロックが掛かってて、全く歯が立たないんです」

「それでは、名前だけでも教えてくれますか?」

「判りました。そこのネックレスは"ストライク・フリーダムU"、そのブレスレットは"インフィニット・ジャスティスU"、指輪は"デスティニーU"です」

「ありがとうございます。
そろそろあの男達も起きたようですし、行きましょう。話も聞きたいですしね」

「はい」

2人はそう言い、保健室へ向かった






翌日

キラside

(ここは?・・・あぁ、やっぱり夢じゃなかったんだ)

キラは出来たら夢であって欲しかった
異世界に来てしまったなんて、信じられものじゃない
自分のほっぺをつねってみる
それで、夢じゃない事を確認すると、さらに落ち込んだ
すると、横から声を掛けられた

「キラ、何を落ち込んでいる。現実から逃げてばかりでは何も始まらないぞ」

「アスラン…」

「アスランの言う通りです。今はこれからどうするべきか考えましょう?」

「シン… そうだね。これからどうするか、考えようか」

「あぁ、まず問題がある。
1つ目、金がない。2つ目、家がない。3つ目、戸籍がない」

「他にも、色々問題が多いよね…」

「キラさん。さっきあんなこと言いましたけど、既に泣きそうなんですけど」

「それは僕もアスランも同じだよ…」

「あぁ…」

「って、アスランとシン、若返ってない?」

「えっ?あ、キラさんも若返ってないですか?」

「3人とも若返ったってことか?」

「そうみたいだね」

そんな会話をしている3人
そんなとき、突然扉が開いた

「よく眠れたか?」

「えぇ、最悪な気分です…」

「そうか。そんなお前らには悪いが少しついてきて貰う」

「何処にですか?」

「なぁに、ついてくれば判るさ」

織斑先生はニヒルと笑うとそのまま保健室を出て行った
僕達は少し疑問に思いながらもその後をついていくことにした

キラside end






歩いて10分ぐらいした頃だった
突然織斑先生の足が止まった

「ついたぞ」

「ここは一体?」

「ここはアリーナだ。ここでお前らのISの機動テストを行う」

「えっ?でもISって俺達には無理なんじゃ…」

シンが不思議そうに聞いた
それに織斑先生が答えた

「例外も一応あるからな」

「あぁ、織斑先生の弟の織斑一夏君でしたっけ?」

一夏の事は昨日話を聞いた時に出ていたので覚えていた
余談だが、何故織斑先生の名前を知っているかと言うと、昨日話の前にまず、自己紹介からしたからである

「それで、どうすれば?」

「なに、簡単なことさ。念じればいい。それより、これがお前らのISだ」

織斑先生はそう言うとアタッシュケースをキラ達に渡した

「そのネックレスが’’ストライク・フリーダムU’’、ブレスレットが’’インフィニット・ジャスティスU’’、指輪が’’デスティニーU’’だ」

それを聞くと、キラ達は各々のISを取った

「ではまずヤマト、お前からだ」

キラは頷くとすぐに念じた
すると約0,3秒という時間でストライクフリーダムを展開した

(これは・・・本当にフリーダムだね)

((なっ、全身装甲(フルスキン)だと?/なんて…))

「織斑先生、次はどうすればいいですか?」

「・・・ヤマト、カタパルトに移動しろ。その後は山田先生に指示を仰げ」

「了解」

キラは短くそう答えるとすぐにカタパルトへ移動した

『えぇ!?ヤマト君、始めて動かしたんですよね!?』

「はい、そうですよ」

「山田先生、そう驚かないで下さい」

『うっ、すいません…』

そうこうしているうちにカタパルトまでたどり着いた

「カタパルトに接続完了。山田先生、お願いします」

『えっ、あ、すいません。それでは、カタパルト、ロック確認。ヤマト君、発進どうぞ』

「キラ・ヤマト、フリーダム、行きます!」

その言葉と同時にキラはカタパルトから射出され、鮮やかなバレルロールをし、空へと飛び立った
その後、VPS装甲をONにした事により、色が青、白、黒のトリコロールカラーになった

「凄いです…」

山田先生はキラの操縦の高さに感激していた
織斑先生も言葉こそ出していないが一種の感激をしていた

『えっと、それじゃあ、ヤマト君にはターゲットシューティングを行って貰います。難易度は高いですがいいですか?』

「はい、問題ありません」

『判りました。後、ターゲットの数は50で自動で動きまわり、攻撃もしてきます。気をつけて下さいね』

「了解です」

『それでは始めます』

山田先生のその言葉と同時に50基のターゲットが現れた。
しかし、キラは冷静に判断し

(まずは色々武器を試そうかな)

キラはそう思うとまず両手に持っているビームライフルをフルオートにしてターゲットに乱射した
狙いも正確で一気に10基のターゲットを破壊した

(次は・・・)

今度はビームライフルを連結させてロングライフルにし、そのまま撃った。それで、また一気に5基破壊した

その後はビームサーベル、レール砲、カリドゥス、バラエーナ、グリフォンと合計10基ずつ破壊し、ドラグーンで5基破壊した

(最後は・・・)

キラはドラグーンを自分の近くで停止させると残った全てのターゲットにロックオンした

「当たれぇぇぇぇぇぇ!!」

その言葉と同時にキラはビームライフル、レール砲、カリドゥス、バラエーナ、ドラグーンを一斉に発射し、全てのターゲットを破壊した

「山田先生、これで終わりですよね?」

『えっ、あ、あぁ、はい、戻って下さい』

「判りました」

そうするとキラはカタパルトへゆっくりと戻っていった

「お疲れ様、キラ」

真っ先にアスランが声を掛けてきた

「ありがとう。でも、そこまで疲れなかったよ」

「そうなんですか?」

「うん。武器の確認もしたかったから丁度良かったよ。それに結構簡単だったし」

「みたいでしたね」

「次は誰が行くの?」

「なら、俺が行こう」

「頑張って下さいね、アスラン」

「頑張ってね」

「あぁ」

とキラ達は至って平然としていたが、山田先生と織斑先生は心の中で絶句していた

(あれ、レベル10ですよ!?それをいとも簡単に、しかも全然余裕なんて…)

(何て技術の高さだ…始めてISに乗るのに完全に乗りこなしている…それどころかあのレベルのシーカーの動きを完璧に計算して自分の武装の確認をするとは…しかも、他の2人も平然としているとなると、2人も出来て当然としか思ってないのか…)

「山田先生、発進していいですか?」

『あ、はい。カタパルト、ロック確認。ザラ君、発進どうぞ』

「アスラン・ザラ、ジャスティス、出るぞ!」

アスランもキラ同様いつもの掛け声と共にカタパルトから射出され、鮮やかなバレルロールを見せ、VPS装甲をONにした

(さてと、俺も武器の確認をするか・・・)

そうしてアスランのテストが始まった。この後、シンもテストした。余談だが、2人の技術の高さに毎回先生2人は絶句していた







「ヤマト、ザラ、アスカ、やはりお前らにはIS学園に入学して貰う」

やはり…とキラ達は思ったが、先日話を聞いていたのでまさかとは思ったが…

「何故です?僕達にはメリットがないと思うんですけど?」

「メリットならあるさ。互いにな」

「何ですか?」

「まず1つ目、学費は無論免除され、生活費も国から支給される。寮に住めば住むところの問題も解決される。
2つ目、学園に入学すれば自由国籍が貰え、何処もお前達に干渉出来なくなる
そして3つ目、貴重な男性IS乗りを学園で監視できる・・・
この意味、判るな?」

「えぇ、判りたくないほどに…」

「そしてもう一つ、お前達に私から頼みたい事がある」

「何をですか?」

「それは・・・
私の弟を守ってほしい」

「織斑一夏君のことですか?」

「あぁ…頼めるか?」

「…判りました。引き受けます」

「すまない、助かる。では既に入学式が終わっているのでお前らは新学期から初登校となる。クラスは私のクラスだ。異論はないな?」

「はい」

「では、これを渡しておく。ISに関するテキストだ。全部…は流石に厳しいとは思うが、なるべく全部覚えてきてくれ」

「判りました。アスラン達もそれでいいよね?」

「あぁ」

「いいですよ」

「それでは今から3日後までは自由だ。それとこれが鍵だ。」

キラ達は1つの鍵を渡された

「全員同じ部屋だが、その方がいいだろう?」

「はい、助かります」

「それでは3日後、遅れるなよ」

「「「判りました」」」

こうして3人はIS学園に入学する事が決まった

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