自由と正義と運命と
□プロローグ
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C,E 74年・・・ザフト軍と地球の戦争は、『ザフト軍の最高評議会議長の死』により終結、後のプラントとオーブの対談では、両国とも終戦協定を結んだ。
プラントは新議長にシーゲル・クラインの娘、ラクス・クラインを迎え入れ、その恋人であるキラ・ヤマトは一度ザフト軍の養成所を卒業し、FAITH隊の隊長となった。
シンもルナマリアもその隊に配属されている
一方オーブはカガリ・ユラ・アスハをそのまま代表とし、その恋人であるアスラン・ザラもそのままオーブ軍に残り、参謀長官になりカガりを支えている
終戦して1年が経とうとしていた…
「合同任務ですか」
「うん。向こうからはアスランが来るみたいだし、終戦してから一度も逢ってなかったでしょ?」
キラとシンが廊下で歩きながら話をしていた
「その、合同任務って何ですか?」
ルナマリアが後ろから不思議そうに聞いてきた
「今度ね、オーブと合同で木星の調査する任務があってね
そのことについてシンと話していたんだ」
「アスランも来るみたいだって」
「そうなんですか?」
「うん。でも、今回は少し危険かも知れないって事で僕とシンとアスランでの任務らしいよ」
『キラ、シン、そろそろ時間だ。
格納庫に来い』
バルトフェルドから通信が入った
「バルトフェルドさんに呼ばれたし、行こっか?」
「そうですね」
そういいながら2人は少し小走りで格納庫に向かった
格納庫につくと、バルトフェルドがいた
「キラ、シン、遅いぞ」
「すみません、バルトフェルドさん」
「すみません」
「任務の内容はさっきミーティングルームで話した通りだ。それじゃあ、アスランも待ってるみたいだしな、行ってこい」
「「はい」」
キラ、シンはそれぞれのMSの所へ向かい、コックピットに乗り込んで、カタパルトに移動した
『ZAFUTO-x30Aストライク・フリーダムU、発信どうぞ』
メイリンから通信が入った
「システムオールグリーン
キラ・ヤマト、フリーダム、行きます!」
キラの声と共にフリーダムはカタパルトから鮮やかなバレルロールをし、飛び立った
『続いて、ZAFUTO-x50SデスティニーU、発信どうぞ』
「システムオールグリーン
シン・アスカ、デスティニー、行きます!」
続いてシンもカタパルトから鮮やかなバレルロールを見せ、飛び立った
キラside
『ずいぶん、遅かったじゃないか』
聞き覚えのある馴染み深い声が聞こえた
「ごめんねアスラン。待たしちゃって」
『まぁ、いいさ。それより早く任務を遂行しよう』
「『了解』」
その声と共に3機のMSは高速機動で木星へと向かった
木星までもう少しの所だった
「『『!?』』」
突如、巨大黒い球体のような物が3人の前に現れたのだ
しかも、相当な重力があるのかずくにその場を離れようとした3人も徐々に黒い球体に吸い込まれていく
(ック、このままじゃ!)
徐々に徐々に吸い込まれて行き、遂に3人はその黒い球体に飲み込まれてしまった
「『『うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?』』」
3人は黒い球体と共に姿を消した