黒子ノ籠球(801)

□森に埋もれた月
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次の日

目が覚めると
浴槽の中…だが
お湯ではない水の中にいた
服を着て目隠しされて拘束された侭浸かっていた

冷たくて
希望を失うような冷たさ
恐らく氷水…

「っ…」

少し暴れれば
拘束とか外れるんじゃないかな
ぴちゃぴちゃと水音を起てて暴れるも拘束は外れない

「はぁ…」

「俊くんおはよう。湯加減はどう?」

小さく首を振ると
髪の毛を掴まれ水の中に顔を押し込まれた
息ができない

「あはは…気持ちよさそうだな…」

どうやら俺が苦しそうにもがくももがけない姿が好きらしい

「もっともっと…」

俺…此の侭終わっちゃうのかな…

何て思った其のとき
髪の毛から手が離された

「ハァッ…ハァッ…ハァッ…」

「すっごく可愛い顔してるよ!」

そう言うと
俺を抱き上げて別の部屋へ移動させた

「俊くん、もう逃がしてあげるね?俊くんもきっと楽になりたいよね」

そう言うと薬を飲ませて来て…
眠ってしまった
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