黒子ノ籠球(801)

□森に埋もれた月
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伊月side

「じゃーな」

と言って
俺と誠凛のチームメイトは何時も通り各自の帰路についた



突然何者かが後頭部を硬いもので殴られ
俺は意識を失った

其れで
今に至る

目隠しされ
手足をキツく縛られ
体育座り
している

「助けて!」

叫んでみた
もしかしたら助けが来て
助かるかもしれない…

「誰か!助けて!誰k…うッ…」

蹴られた
痛い
其れより怖い…

「ハァ…ハァ…?」

撫でてきた…?
何がしたいんだよ…!

「…御前は…誰何だ…よッ…」

「俺のことくらい分かってよー」

誰…
何処かで聞いたことのある声…
思い出せない

「誰…誰…いやっ…んっ…ふ…んっ…」

突然唇が合わさり舌を強引に絡ませて来た
キスが上手いけど…怖い…

「ん…ハァ…ぐッ…」

口の中の相手の唾液が混ざった唾液を出そうとすると
腹を何度も蹴られる
倒れても容赦なく蹴られる
口の中が鉄の味する

「ゲホッ…ゲホッ…」

「血ィ吐いちゃったね?拭いてあげるっ!」

すると俺の制服のポケットからハンカチを取り出し
俺の口元を拭き始めた
もう俺には抵抗する力が残っていなかった

「たす…け…て…」

「…可愛いなこの子…ウザったいくらいに可愛い…!」

そう言うと其奴は俺の左目に鋏を突き刺した

「っ…」

「涙も出ないくらいに怖いの?其れとも嬉しいの?」

その言葉を聞いて俺は意識を手放した
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