ながい。&ながいぱろでぃ。
□Hot Blood Tea.@
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「来たよー!!824人目の志望者が!!」
一際大きい窓、
その窓の外からの光をすべて遮断しているカーテンをほんの少しだけめくりながら青年は叫んだ。
「…なんか、いままで来た奴等と…なんか雰囲気違うな。」
その後ろから見ていたもう1人の、これまた一際大きい青年が言った。
「わっ!!、クリス!!、驚かさないでよ〜」
「別に驚かしたつもりでわ無いがな。」
「同じ吸血鬼として羨ましいよ、立ってるだけで吸血鬼さえもビビっちゃうなんてさ〜」
「そう言うお前は、立ってるだけで相手をその気にさせる魅力がらあるだろ?、ルゥハン。」
「ふふ、今回はどんな子かなぁ〜」
「あんまりいじめると、まためんどくさいことになるぞ?」
「それが楽しいんじゃん?」
「はぁ…まったく。」
真昼の部屋だとは思えないほど、光が遮られた暗い部屋。
2人はそんなの気にしてないかのように淡々と会話する。
自分のことを話しているとも知らずに、
レイはお屋敷の玄関へと足を進めていた。