Last LoVe

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ー珠理奈Sideー


ホテルの部屋の前で深呼吸をする。

「いつもみたいに笑おう」
「いつもみたいに...いつもみたいに....」



そう思ってドアを開けると、部屋は真っ暗で、
でも部屋の奥からかすかに声がするような気がして足を進めた。






「っうぅ...じゅ..いな〜
あいたぃ。。どこ...に いるの....」




ベッドの横に座り込んだ玲奈ちゃんを見て、なぜか胸の奥がジンとした。




そして気がつけば私は玲奈ちゃんを背中から抱きしめていた。






玲「?! ......じゅ...りな??」


珠「っれなちゃん.....ごめんね?」


玲「う....ううぅ。
あい...たかった。ず...と
さがしたんだよ?」



珠「......うん。 ごめん。


ごめんね?れなちゃん」


玲「っしんぱい....した..んだから。どこにも......



行かないでよ......

......なの!!!
いやなの!!!!


そばにいてよ....うぅうううう」



珠「っれなちゃ...ごめん」
会えた嬉しさと
私のためにこんなにも泣きじゃくる彼女を見て

ー愛しいー
と思った。


震える彼女の体を少し離して
玲奈ちゃんと見つめ合う格好にする。





珠「あたしね。。




れなちゃんに伝えたいことがあるんだ


聞いてくれる??」




ーもう離れたくないー


泣きはらした瞳でしっかりと私を見つめる最愛の人に


私はもう迷わないと覚悟を決めた。
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