Last LoVe
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「玲奈ちゃん....っごめん。」
.....どうしてこうなってしまったのか。
なぜ珠理奈は泣いているのか...
後悔しても、もう珠理奈の姿はどこにも見当たらなかった。。
ー「大雨のせいで新幹線のダイヤが乱れて...このままじゃ明日の仕事にも影響しちゃうから
珠理奈と玲奈でホテル泊まってくれない??」ー
帰ろうとした矢先に珠理奈にマネージャーさんからきたメールを見せられ愕然としてしまった。
「....できれば今は一緒にいたくない。。」
まだこのモヤモヤした感情がなんなのかハッキリしなかったし、今はとりあえず珠理奈と向き合う自信がなかった。
気持ちを完璧に隠して笑ったつもりだったけど、長年連れそった珠理奈には通用するはずもなく
部屋に着くなり、私は背中に控えめにくっついてきた珠理奈の
どこか懐かしくて泣きそうになるくらいのあたたかい体温を感じた。。
玲「じゅ...じゅりな??どーしたの??」いきなりのことに
思わず声が掠れてしまう。。
珠「れなちゃんはさぁ....
れなちゃんは....
もうあたしのこと嫌いになっちゃったの??」
いつもの挑発的な彼女の声とは全く違った弱々しい声に
私は胸がひどく脈うつのをなんとか抑えようと必死だった。
ー嫌いなわけないー
そう言いたかったのに
私の頭には、ついこの間卒業したばかりのあの人の顔がよぎってしまい、またモヤモヤがはじまる。。。
必死に珠理奈への言葉を探していると
沈黙に耐えきれなかったのか
珠理奈の温もりが背中から消えていた。
その隙に私は珠理奈の方へ向き直す。
「れなちゃん.....っごめんね」
そう言って今来たばかりの部屋を飛び出していく珠理奈。。
「???」ばかりで追いつかない自分の頭で言葉の意味を探してみたが、今はとにかく彼女を追いかけなければならないという結論に達し、
私も部屋を飛び出した。