『賢者の石』

□第8話 ハロウィン
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次の日、朝早く起きると昨日ピーブズとあった場所へと向かった。



「ピーブズ、ピーブズ、いるか?」


大声ではないが、周りに聞こえるような声でピーブズを呼ぶ。


「……レグルス様?」

「お、ピーブズ。良かった。朝早くにごめんな?今大丈夫か?」

「レグルス様のためなら、いつでも大丈夫さ……です」

「敬語なんていらないって。聞きたいことがあるんだ。構わないか?」

「ああ、構わねぇっすよ?」


レグルスは昨日、ピーブズと別れた後でのことを話した。


「あそこは誰が出入りしてたとか分かるか?」


ピーブズは少し考えるそぶりをして、指折りをしながら名前を言った。


「オレが見たのは、根暗なセブルスと、ダンブルドアと、説教臭いミネルバと……あとは……ターバン野郎のクィレル……他にもいたはずだけど、見たのはこれだけだったぞ」

「セブルスも関わってるのか……ダンブルドアまで手を加えるってことはそれほど重要なものなんだな」


次々と浮かんでくる考えを押さえ込んで、ピーブズにありがとうと、礼の言葉を言い、寮へと戻っていった。



レグルスは三頭犬や仕掛け扉の謎に頭を悩ませていたが、ネビルとハーマイオニーは全く興味を持たなかった。
ハリーとロンはどうやってドラコに仕返しをするのかを考えているようであまり気にも止めていないようだ。












1週間ほど後に、考え事を中断するようなことが郵便とともにやって来た。


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