『賢者の石』

□第2話 ダイアゴン横丁
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翌朝、レグルスは早々に目を覚ました。
ベッドから飛び降り、服を着替え、1階のキッチンへと降りていった。

「おはよう、クリーチャー!いい朝だな!」

「おはようございます、レグルス様。朝食の準備はできております」

「ありがとな!レギュラスおじさん、おはよう」

既に腰を下ろして優雅に新聞を読んでいるレギュラスに声をかける。
日刊予言者新聞から目を離さず、おはようと言う。
その姿にレグルスは苦笑いしながらクリーチャーが運んできた朝食を食べる。

オムレツを口へと運ぶ。うん。相変わらず美味しい。
満足そうに食べていると、レギュラスが読み終わった新聞をたたみ、クリーチャーの持ってきたお茶を飲み始めた。



「そう言えばレギュラスおじさん」

「ん?どうかしたの?」

レグルスも朝食を食べ終わり、食後のお茶を飲みながらふと思い出したように尋ねた。

「今日は姿現しで行くの?」

「そうだね…漏れ鍋まで姿現しで行って、グリゴッツに行く予定かな」

「で、そこからは俺はダイアゴン横丁でレギュラスおじさんはノクターン横丁でそれぞれ買い物を済ませる…っと」

「集合場所は…マダムマルキンの店の近くの喫茶店で」

「了解〜」

「それと僕のことはコル・レオニキスだからね?」

「わかってるよ。それと、当主らしい振る舞いをしろってことだろ?当主モード苦手だな〜」

「そうしてくれる助かるよ」

ダークグレーのシャツに黒いネクタイをしめ、ジャケットを羽織るとレグルスは行こうとレギュラスに声をかけた。

レギュラスはちょっと待ってと言うと杖を取り出し自身の体に杖先を向けた。
黒髪を銀髪に変え、グレーの瞳をエメラルドへと変えた。
それから銀フレームのメガネをかけて、セブルスのように全身を真っ黒な服へと変えた。

「それじゃあ行こうか」

声もいつもよりワンオクターブほど低くなっている。

「その目と髪ってスリザリンカラー?」

「あー……うん、そうだね。意識してなかったけど」

苦笑い気味で答えるレギュラスに、結構そういうのって根強く残るんだねと感心したように頷いた。


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