『賢者の石』
□第5話 初授業
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ハリーとロンが少し感激しながら大広間にやってきた。
「おはよ…なんで満足気なんだ?ハリー、ロン」
「おはよう、レグルス。実は初めて一度も迷わずここに来れたんだ」
「……まだ覚えてなかったのか」
「「もう覚えてるの!?」」
「ん?まぁ、ハーマイオニーといると覚える」
もぐもぐと砂糖一杯のオートミールを食べるレグルスにロンはハーマイオニーの名前を聞き苦い顔をした。
「あいつといて楽しいの?」
「ロン、女性に向かって口が悪い。楽しいぞ、女の子で俺とあんなに普通に喋ってくれるのはうれしい」
「へぇ…」
「レグルス…普通に女の子と喋ってなかった?」
「何か視線が怖いんだよ、鼻息荒かったりさ。あー後は家柄目当ての子とかいるから」
「ブラック家はそうだろうな…それにカッコいいから、ね、ハリー」
「うん、そうだね?本人気づかないし」
「??…何こそこそ話してんだ?」
「「ううん、なんでも?」」
頭に『?』を浮かべるレグルスの横に座り同じようにオートミールを口に運んだ。
「今日の授業ってなんだっけ?」
「魔法薬学さ。楽しみだな?」
「スリザリンの連中と一緒で何が楽しいのさ!それも魔法薬学はスリザリンの寮監のスネイプだ!いつもスリザリンをひいきするってみんなが言ってる」
「ロン落ち着いて」
「マクゴナガル先生も僕たちをひいきしてくれたらいいのに」
「ハリーそれは無理だ。そして宿題終わったのか?」
「「ううん、全然」」
「2人とも清々しいほどの笑顔だな、おい」
レグルスがため息を吐くと同時にハリーの前にふくろうが下りて手紙を置いてった。
急いでハリーは封を破るようにして読んだ。
「……」
「誰から?」
「ハグリッド。午後からお茶しないかって。二人とも行く?」
「うん!」
「邪魔じゃないなら行かせてもらうよ」
いそいそと返事を書いてヘドウィグに飛ばさせた。
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