私の携帯は水泳男子。
□私の携帯は人型のようです
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「だれ」
「えっと、君の携帯です。」
「は?」
「携帯です。」
「聞こえてる。
どうゆうことですか」
「んー、何て言えばいいかな、そうだなー」
「……分かった、人型携帯は在りうるものと仮定して話を進めよう。」
「目の前に実在してるのに仮定なんだ。」
「そうしないと私の頭がついていかない。」
「それもそうだね。」
「登録とかするの?」
「そうだね、アドレス帳はもらったけど、名前ちゃんのプロフィールは初期設定だよ。変えたほうが良いんじゃないかな」
「私の名前、」
「そうだった。ユーザー、つまり名字名前ちゃんの情報は遺伝子に組み込まれてるから。」
「遺伝子レベルの話!?」
「俺の遺伝子はICチップみたいなものと思っておいたらいいかも。」
「そ、そう。」
「パンクしそうだね。」
「まだ、頑張れる。」
「そっか」
「で、名前は?機種名が名前になるの?」
「まこと」
「まこと?」
「うん。呼び捨てで構わないから。」
「字は?」
「真実の真に、楽器の琴で真琴」
「女の子みたい。」
「言わないで」
「まこちゃんね。」
「呼び捨てで良いって言ったよ?!」
私の携帯は人型のようです。