シカナル以外
□かわいいあの子に「ありがとう」
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恥ずかしがり屋のあの子
いつもモジモジしてるけど
本当はとっても強くて、真っ直ぐな子
俺は知ってるんだ・・・・・・
*******
「キバくん」
ヒナタが遠慮がちに俺を呼ぶ。
俺は赤丸とジャレあっていたのを止めてヒナタを見上げる。
「よー!ヒナタ!!」
ホンワカ笑顔が今日もかわいくて。
「どーした?」
俺も自然と笑顔になる。
「あの・・・・」
ちょっとだけ俯いて、いいずらそうにモジモジするのはヒナタの癖。こんな仕草も俺は大好きなんだ。
「ん?」
赤丸が頭でグイグイ押してくる。まるでヒナタの話を聞きだせと催促しているみたいで。
「俺でよかったら話し聞くぞ」
いつもの調子で二カッと笑えば、やっぱりはにかんだ笑顔で俺を見る。
「あのね・・・・新しい技の修行、手伝ってもらえないかな?」
そんなことで遠慮しないでくれよ。
俺は君のためなら、何だってしたいんだ。
助けたいんだ。
君が笑ってくれるなら・・・・・なんでもできる!!
「おお!そんなことか。いっくらでも付き合うぜ」
そう答えたら、花が咲いたように笑った。
俺は惚けてそれを見つめて。
「ありがとう」
静かだけど、しっかりと聞えた君の声。
俺はそれだけで天にも昇るくらい嬉しくて。
君が笑ってくれたからすっげーシアワセで。
君がいるから、俺はシアワセ。
そういうこと。
だから・・・・君にこそ「ありがとう」。
END
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