夢小説
□終焉の始まり
1ページ/1ページ
世界に突如、謎の病原菌が蔓延した
死者は生者を襲い、食らう
世界は無情にも終わりを告げた
………終焉の幕開けである
ーーーー
パニックに陥り、我先にと逃げ出す生徒達
生き残るために他社を押し退け、殴り、踏み越えていく
俺は一人教室にいた
足が鋤くんで動けない………訳ではなく、とあるものを用意するためだ
鞄の中から1挺の拳銃を取り出す
銃の名前はM1911、コルト・ガバメントの愛称でお馴染みの歴史ある銃だ
口径は45口径の.45ACP弾を使い、装弾数は7発+1発だ。+1発は薬室に予め入っている場合に使用する。
そして銃口には細長い筒状のサプレッサーが取り付けられていて、他にも各種パーツが使いやすいようにカスタムしてある
ガバメントに弾倉(マガジン)を差し込んでスライドを引く
薬室に初弾が装填された
「またコイツを使う、か………」
ガバメントを見ながら呟くと、意識を集中させる
教室を一気に飛び出し、流れる様な動きで廊下の左右を確認した
「オールクリア……」
左右に障害は無いので、ゆっくりと動き出す
五感を常に研ぎ澄ませ、警戒する
ふと廊下の窓から街を見てみると、あちこちから黒煙が上っていた
そして学園の中庭は、感染者が生存者を襲っていた
感染者に襲われた生存者は死に、"死者"となって他と同じく生存者を求めて襲い始めた
「まるでどこぞのB級ホラー映画だな、クソッタレが………」
映画みたいな現実に毒づいて、窓の前で止まっていた足を再び動かした
先ずはこの学園から逃げなければ為らない。行き先は俺の家だ
武器弾薬は、手持ちのガバメント1挺にタクティカルナイフ1本、ガバメントの弾倉が8本しかない
学園での補給は出来ないが、家に行けば大量の武器弾薬そして装備と食糧が補給できる
しかし家は少し離れた場所だ。電車やバスにタクシーは、恐らく町中、いや日本もしくは世界中で起きているだろうから使えない
よって、学園にある教師の車、もしくはバイクで学園を脱出しなければならない
教師の車等の鍵は職員室にある
「死ねるか……!こんな所で死んで堪るか……!」
俺は職員室を目指して歩き始めた
自らが生き残る為に………