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□こんにちはメカクシ団
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こんにちは、阿古雪菜です。

「…ねぇ?」


現在、初対面の女の人に壁ドンされて
いますけど一体どうしてだろうね…?
これが百合ってヤツですか!!!


「君は、昨日来た男の人に何をしたのかな?」


あああああ、これ絶対彼女さんだ!
昨日の男の人の彼女さんだ!!
私が【アレ】を使ったばかりに
お怒りなんだよきっと!女って怖いよ!!!


…いや、今はそんな現実逃避してる
場合じゃあない。コレ、どう説明しようか?
寧ろ、この女の人にも『お引き取り願おう』か…?

私は必死に策を練るが、足りない脳では
最終手段しか出てこない。無念だ。


「…答えてほしいな。君の悪いようには
しないからさ?」

で、出た!こんな分かり易い手には
乗るな…!乗るもんか!


そんな動揺しまくりの私は終始無言だ。
しかし、この沈黙も相手には無表情の
ポーカーフェイス、つまり普段の私の顔を
貫いてるように見えるのだからおあいこだろう。
人間、こういった謎の威圧感には弱いものだ(向こうも凄いけど)。


「…随分ポーカーフェイスが得意なんだね。
やっぱり能力持ちかな?」


…そう、何だかんだ言ってもうアレを発動させているのだ。女の人に私の動揺がバレないように、【目を瞑らせて】
もらっている。

コレを使う間目が赤くなる現象も、
瞑らせてしまえば万事解決なのである。
不気味だが便利だ…



…?ん??


「…は?」

「お、やっと聞いてくれたかな?」
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