Morning Glory(サンジ)

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「島が見えたぞーっ!!」




見張り台から聞こえたフランキーの声に、釣竿を放り出してルフィやウソップが船首に走って行った。
リリスちゃんを乗せてから初めての上陸になる。俺は食材の在庫を確認する為にキッチンへと向かった。




「サンジくーん、ちょっといいー?」




買い出しのメモを書いているとナミさんのお呼びがかかった。急いで甲板に出ると、ロビンちゃんリリスちゃんと共にナミさんが立っていた。



「んナミすゎん!お呼びですか〜?」


「ねえサンジくん、買い出し明日でも間に合う?大丈夫そうなら買い物付き合って欲しいんだけど。」


「もっちろん!レディの頼みなら喜んで荷物持ちしちゃうよほほ〜!
しかしリリスちゃん、出かけて大丈夫かい?」


「はい。チョッパーが、短時間なら良いって。すみませんサンジさん。」




食糧はあと一日二日は余裕がありそうだったから俺は喜んでナミさんの申し出を受けた。
数日前にやっと安静解除になったリリスちゃんの様子を伺うと本当にすまなそうに俯いていたから、俺は笑って彼女の方に近付いた。




「そんな顔しないでリリスちゃん。俺ぁ好きで付いてくんだからさ。
荷物の事は気にしないでたくさん買いな?」


「あ、はい。ありがとうございます。」




そのまま頭でも撫でようと思った俺の手はスイとかわされて空を切った。
リリスちゃんはぺこりと頭を下げるとロビンちゃんの後ろに引っ込んでしまった。




「よーし、錨は下ろしたぜ!」


「ありがとフランキー。じゃあ船番はゾロお願いね。行きましょロビン、リリス。」


「冒険だーっ!!」


「待てよルフィ!」


「あっリリス、無理しちゃダメだゾ!ナミも、今日は早く帰って来いよ!」


「大丈夫よ船医さん。冒険に遅れるわよ?」


「頼んだぞロビン!あーっ!ルフィ、ウソップー!俺を置いてくなー!」


そんな彼女の様子を気にしつつも喧しく上陸する野郎共と一緒に、俺はレディたちの後を付いて行った。




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