Morning Glory(サンジ)
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やべえ。リリスちゃんはやべえ。
初対面で、俺たちを海賊と知った上で仕事をくれって言った時は変わった子だなと思ったりもしたが、いざ働き出すとこれがまたクルクルと良く働くんだ。
よっぽどいいお屋敷で仕込まれたんだろう。最初は俺たち雇い主と一緒に食事をとることすら戸惑っていた。
もちろん狭い船の中だしいつ敵襲や嵐が来るか分からないグランドラインを航海してるんだから、食える時に一緒に食っちまわないといけないんだって教えてやっと納得してくれた。
しかし暇さえあれば仕事を見つけて船内のどこかに行っちまうから、特におやつの時は探すのに一苦労だ。
まあ、そんな風に彼女を探すのも実は俺の楽しみだったりするんだが。
「んナミすわ〜ん!ロビンちゅわ〜ん!リリスちゅわ〜ん!おやつの時間ですよぉ〜!
野郎共は勝手に食え!」
そんな訳で今日も俺はおやつのトレイを片手にリリスちゃんを探しに出かけた。
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