奉納品
□仮装パーティ(ゾロとサンジ)
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「うーたーげーだー!!」
今夜もいつものようにルフィの宴宣言で唐突に始まった。ひとつ違ったのは…。
「はい、クジ引きよ。」
「あ?何だこれ。」
ナミによって目の前に突きつけられた紙の束。有無を言わせず引かされて組んだペアがよりによってコックだった。
「ナミすゎん!おれはナミすゎんかロビンちゅわんと!」
「はいはいサンジくん、決まった事は守ってねー。今夜は仮装パーティよ!はい衣装と台本!」
含みありありの微笑みとともに荷物を押し付けられた。腑に落ちないながらも男部屋で衣装を広げてみると…。
「何だこれ。」
おれは目の前の衣装を眺めて深い深いため息をついた。なんでおれがこんなもんを…。
「おいこらマリモマン!いい加減に覚悟決めやがれ。」
コックが蹴りやがった。痛ェじゃねェか。
「自分だけが不幸だと思うなよ!おれだってどうせやるならナミさんやロビンちゅわんと…!!」
「うるせェエロガッパ。」
「んだとコラ!やんのか!?」
毎度おなじみ睨み合いになったと思ったら男部屋のドアが開いてチョッパーが顔を出した。
「お、おいゾロ、サンジ、まだかってナミが…。」
「んナミすゎんが!?はぁーいただ今ぁー!」
途端にクルクル回りながらコックが着替えた。ちっ、仕方ねェ。
おれはもう一つため息をついて衣装に手を伸ばした。
「はーい、続きましてゾロさんとサンジさんによります、天空の城ラピュタァー!」
ブルックのアナウンスでおれたちは渋々ラウンジのドアを開けた。
「バルス!!」「…。」
「てめこのコック!台詞言わなかったな!」
「誰がてめェとラピュタやるかよ!」
「二人ともいい加減にしなさーーい!!」
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