それは甘い20題

□07.はちみつ
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「…で?なんであんな事したのよあんた。」




怒り狂ったサンジにより蹴り飛ばされた挙句夕飯抜きにされたルフィにナミが尋ねた。
空腹で長々とラウンジのソファに寝そべりながら、ルフィはポツリと話し始めた。




「この前のおやつで食ったハニーケーキ旨かっただろ?」


「は?」




突拍子もない話にナミだけでなく、その場にいた全員の頭に疑問符が浮かんだ。そんな事はお構い無しにルフィは話を続けた。




「ハニーって何だ?って聞いたらウソップがはちみつの事だって言ったんだ。」


「ああ、確かに言ったが、それがどうかしたか?」




ルフィは首だけぐりんと回してサンジを見た。




「サンジお前いっつもリリスの事ハニーハニーって言ってただろ!
だからリリスもはちみつみてえに甘いのかと思ったから舐めてみたんだ!いい匂いはしたけど甘くなかったぞ!」


「アホかこのクソゴム!そんな事考えたら分かんだろーが!!」


「ヨホホホホ!リリスさん確かにいい匂いしますねぇ〜。
私もお味見してよろしいですか?」


「黙れクソ骸骨!!スープの出汁にするぞ!!」


「ルフィ、あんたねえ…。」





怒鳴るサンジに空気を読まず火に油を注ぐブルック。
大騒ぎのラウンジで、ナミが呆れたように盛大なため息をついた。嘘つきだなんだと、ぎゃいぎゃい騒ぐルフィに全員が頭を抱えたのは言うまでもなかった。



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