初恋

□07.会えない
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自分の部屋に戻ったフェイタンは、ソファに乱暴に体を預けた。

「ハァ…」
ユウが仕事に出てから何度目の溜め息だろう。


重症ね……


と自分でも分かっていた。
けれど、分かっていても寂しさは次から次に湧いてくる。


ふと自分の部屋を見渡すと、

ユウと一緒に灯した赤いキャンドル
ユウが置いていったクッション
ユウのくれた本


この部屋にあるユウの跡は、いつもなら嬉しいはずなのに、今は寂しさを助長させる。


だから、部屋にいたくなかたね…


寂しさを紛らわそうと、フィンクスの部屋でめっきりやっていなかったゲームをしていたのだった。


一人で本を読んでいてもつまらない。
ユウに会うまではそんな事思ったことなんて無かった。

そうして、また1週間が過ぎていった。






君に出会ってから、一人の過ごし方を忘れてしまった。
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