初恋

□03.触れる
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レディー……GO!!!

バン!!!!!


「ユウ…ちょっとは力の加減をしてちょうだい」
パクノダは手の甲をさすった。

「ぁあーー!
パクごめんね!!!」
ユウはしゅんとなり謝った。
ユウはむきになると、力まかせになってしまうところがあった。

「とりあえずパクノダまでは連勝だな」
クロロもこの暇な集まりを見守っていた。

「じゃ、次は僕だね」
お手柔らかに、とシャルナークは手を差し出した。

フェイタンは勝負とはいえ、ユウが他の男と手を握っているのは面白くない。

チラとフェイに視線を動かし、
フェイのやつも嫉妬深いよなーと、シャルは思う。

なかなかイイ勝負だったがユウが勝利をおさめた。

「ぃやったー!!!
シャルに勝ったーー!!」
素直に大喜びするユウ。
この腕相撲大会は、ユウが勝ち進むごとに盛り上がっていった。


「オレは負けねえぜ
かかってこい!」
と凄んだノブナガにも勝利。

「……ボノ…
腕細くて折れそうなんだけど…」
「みくびるな」
ボノ意外に力あるんだーと思ったが、なんとか勝利。

「団長かぁ〜手強そう…」
「遠慮は無用だ」
全く負ける気がしていなかったか、ユウが気合を入れすぎたか、クロロにも勝利をおさめた。

だんだんと場の雰囲気が変わり、全員がユウがここまでやるとは…と思った。


「じゃ、次はアタシだね」
マチが手を差し出した。
「お、怪力女同士の対決だな」
フィンクスが余計なひと言をはさむ。

「「何だって!?」」
ギロリとマチとユウが同時に睨む。

「ぁ…いや、すみません」
口は災いの元。


2人の腕は右に左に行ったり来たり。
その度に、おお〜っ!!と歓声が上がった。

「やるね、ユウ」
「っぐ…マチこそ」

その瞬間、やっ!!と力を入れたユウが辛勝した。



「ぃよーし、じゃ次はフェイだね!!」
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