short

□限定ガールフレンド
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「おそらく、目が合うと好意を抱いてしまう類の念能力だな」
発動前に敵は倒した。
だがアジトに戻ってきてフェイタンを見て発動したというのがクロロの見解だった。

「ねえ、この数字は何かしら?」
パクノダが鋭く指摘する。

ユウの二の腕には『11:21』と
刻まれている。
すぐさまクロロが気づいた。

「能力の残り時間だな。
この能力は効果が12時間なんだろう」
確かにこうして話している間にも刻々と数字は減っていっている。

「だたら、残り約11時間はユウはこのままか?」
嬉しいやら、戸惑うやらフェイタンは複雑な面もちだ。

相変わらずユウはフェイタンにべったりと離れようとしない。

「おそらくな…
だがフェイタン」
先程より強い口調でクロロが言った。

「ユウは普段の状態と違う。
絶っっ対に手を出すなよ?」
クロロのその言葉にシャルナークも頷く。

そう、クロロとシャルナークもユウに恋い焦がれていた。

このオイシイ状況がなぜ自分でなく、フェイタンなのか羨ましくて仕方ないだけなのだ。

「…分かてるね」
2人の男に睨まれながら、若干の冷や汗を流しながらフェイタンは約束をした。

こんなユウに手を出すことなんてワタシも望んでないね

ユウを大切に思うからこそ、それがフェイタンの本音だった。
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