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□浮気疑惑
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ぁっ……フェイタンまた…
ユウに見られていないとでも思っているのだろうか。
アジトの瓦礫に座って、フェイタンは携帯の画面に釘づけになっていた。
ユウは不安を通り越して、だんだんイライラしてきた。
私の気も知らないで……もう、どうにでもなれだっ!!!
「フェイタン」
ユウはなるべく声を落ち着かせて声をかけた。
気付いてフェイタンは、バッと携帯を閉まって、何でもないような顔をして振り返った。
「ユウか、なにか?」
平静を装っているが、動揺しているのはユウにはバレバレ。
「最近携帯よく見てるね」
ユウはいきなり核心に迫る言葉を投げた。
「別にそんなことないね」
と言いながらユウから目をそらした。
「なんか最近怪しいだけど!!
ちょっと見せて」
コソコソ見るなんて性に合わない。
ユウは直球でフェイタンに要求する。