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□可愛い君
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そんなある日、大きな仕事の打ち上げを盛大に行っていた。
「よー!!
ユウおめぇ飲んでるのかよ」
ノブナガが酒瓶片手に絡んでくる。
「うわっ酒くさっ!
ノブナガ飲みすぎーー!!」
ユウは顔をしかめて、ノブナガから離れようとする。
ところが、ノブナガにがっしりと腕を掴まれ
「何だ、俺の酒が飲めねーのか!!
図体デカいんだから、がっつり飲め飲め!!!」
デリカシーの無い言葉を吐きながら、ユウのコップに酒をつぐ。
そこへフェイタンがやってきた。
ユウはフェイタンが助けてくれるかと少し期待したが……
「図体デカくても、コイツ酒弱いね」
フェイタンにとっては、精一杯ノブナガを止めたつもりだったが、逆効果だった。
ユウにはフェイタンのデカいという言葉が何よりショックだった。
な……なによ……
みんなしてデカいって!!
もうこうなったらヤケになってやるーーー!!!!
ユウは俯いた顔をあげて、鋭い眼光をノブナガに向けた。
「飲んでやろーじゃない!!
ありったけ持ってきてよ!!!!」