水色ガールフレンド

□02.恋が知れ渡った
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アジトの広場にいくと、もう既に何人かのメンバーがいる。

フェイタンの姿がないか辺りを見渡したけれど、ここにはいない。
思わず胸をなで下ろした。



「団長、おはようございます」
コーヒーを飲みながら、優雅に読書をしている団長に挨拶をする。
「ああ、おはよう」


団長に挨拶をして、飲み物を取りに行こうとすると。
「シオリ」
なぜか呼び止められた。

「シオリが旅団に馴染んだってことだし、俺個人としては2人を応援している。
ただし公私混合はするなよ。
仕事はきっちり頼むぞ」
そう言う団長の表情は笑顔だった。

「あ……ハイ」
そう答えるしかなかった。
これはもしかしなくても、フェイタン…だよね。

団長にも話してたんだ。
やっぱ社内恋愛みたいなものだし、上司に報告するものなのかな。
フェイタンって意外と律儀。

……って自分がだんだんこの状況を受け入れてしまっている。
そうじゃなくて!



昨日は勢いで返事をしてしまったけど、こんな気持ちじゃ駄目だよ。
ちゃんとフェイタンに断ろう。
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