初恋
□09.誘う
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仕事もなく、暇な男3人集まってシャルナークの部屋で作戦会議。
今日はユウが仕事だった為、フェイタンも暇つぶしにとゲームをしに来ていた。
「よし、ユウをデートに誘おうよ」
シャルナークが唐突にフェイタンに提案した。
「……ハ?何言てるか」
フェイタンはゲームのコントローラーを動かす手をピタリと止めて、シャルナークを睨みつける。
「俺が脈ありだって言ったろ。
当たって砕けろよ」
フィンクスはテレビ画面から目も離さずに、コントローラーを動かす手は止めない。
全くもって、無責任な言葉でフェイタンの背中を押してきた。
「砕けたくないから、悩んでるね」
ジロリと今度はフィンクスを睨む。
「なんかデートに誘えるような理由があればいいんだよねー」
恋愛においては、フェイタンやフィンクスより経験値の高いシャルナーク。
うーんとアイデアを絞り出そうとする。
シャルが考え込むとロクなこと提案しないね…
フェイタンは、シャルナークが次に何を口走るか怪訝な顔で見ていた。
「あ、いいこと思いついた!!」
シャルナークが自信ありげにフェイタンに提案をしてきた。
「これなら自然にユウをデートに誘えると思うんだよね」
不信がりながらその話を聞いたフェイタンも、シャルにしては珍しくいい考えだと同意した。