初恋
□04.メールをする
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「じゃあ、そういう段取りだから、ユウと連絡を取っておいてくれ」
そう言ってクロロは自分の部屋に戻っていった。
フェイタンはほとんど使うことの無かった携帯をじっと見つめた。
……ワタシこういうの苦手ね……
先週から、ユウはパクノダと仕事に出ていた。
ところが、別の仕事でパクノダの能力が必要となった。
そのため、パクノダだけがアジトに戻りユウは任務続行となった。
残りは戦闘能力メインの仕事なので、フェイタンにパクノダの代理として白羽の矢がたったのだ。
今までの段取りを伝え、合流するために連絡を取れとのクロロからの命だった。
ユウは安全な場所にいるが、張り込んでいる状態の為、電話は不可。
メールでの連絡が必要だった。
電話の方が気が楽ね
メールは苦手ね。
自分の部屋戻ってフェイタンは、ベッドに沈んで携帯の画面をじっと見ていた。
ユウとはメールをしたことが無かった。今まで必要が無かったからだった。
ワタシも何考えてるか…普通にメールすればいいだけね…
今まで行き場を無くしていた、親指を動かそうとした。
ピピピ
メール受信:ユウ
!!