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□MY HOME
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私たちは幼なじみ。
小さい頃からいつも一緒。
「ワタシユウのこと好きね
子供のときから…ずとよ」
突然のフェイタンの告白で、何かが変わってしまった。
「今日もここで寝るかぁ…」
幼いとき私は流星街に捨てられた。
住む家も無く、頼る人もなく、
ただ生きていた。
明日私は生きてるのかな?
どうにか寝床を確保しようと瓦礫を片付けていたところ
「痛っ!!」
裸足の足はガラスの破片で傷がついた。
でも薬も包帯も何もない。
「…お前血が出てるね」
背後から影が差して声がした。
振り返ると私より少し背の高い、真っ黒な服を着た男の子。
「一人か?」
驚いたけど、同じ子供同士だったからか怖くは無かった。
私が頷くと、仲間のところへ連れて行ってくれると言う。
一人じゃなくなると思うと嬉しくて、私は彼に笑顔を向けた。
これが私とフェイタンの出会い。