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□限定ガールフレンド
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「フェイタンー大好きー…」
うっとりしながら自分にしがみついてくるユウ。

はぁ…

本当だったら嬉しいはずなのに、フェイタンはため息しか出てこない。

「なんでこんなことになるか…」






今日はユウは一人で仕事の日。

アイツ遅いね…
気がつけば外は真っ暗、もうそろそろ日付も変わろうかという時刻だ。

ユウに長く片思いしているフェイタンとしては気になって仕方ない。

何かあたか?


もちろん団員としてのユウの力は信頼している。
だが、惚れた女としては別問題。
心配するなという方が無理な話だ。


…帰てきたな
アジト入り口に感じたユウの気配を敏感に察知する。

フェイタンは入り口の方に近づくと、やはりそこにはユウがいた。

「遅かたな」
「あ、フェイ。
なんか最後に変な念能力使われちゃ…」
振り向きざまに返事をしていたユウ。

だが、フェイタンと目があった瞬間、動きがピタリと止まった。

「ユウ?
どうしたか?」

明らかに様子のおかしいユウの顔を覗き込む。
すると、ユウはうっとりした顔で、フェイタンの頬に手を伸ばした。

「…ユウ?

どうした……んん!!」

突然ユウからのキス。

「な…ユウ!?」
フェイタンは普段の冷静さも忘れて、顔は真っ赤だった。
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