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□可愛い君
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「フェイ〜♪
今日も可愛いね」
ぐしゃっとフェイタンの頭を撫でるユウ。

だが、その手は即座に払われる。
「毎日毎日うるさいね!!!!」
ギロリと上目遣いでユウ睨みつける。

「えへへ。
フェイタン小さくて可愛いんだもん」


フェイタンは確かに旅団の中でもダントツに背が低い。
ただその事は、戦闘力には比例していないし本人も気にしていない。

ただし、それは戦いに身を置いているときだけ。


好きな女に“可愛い”なんて言われたくないね!!!!


………それがフェイタンの心の叫びだった。




3ヶ月前に旅団に入ったユウ。
ユウは明るくて、美しい。
そして長身だった。
自分の毒舌にもニコニコと返してきて、相手のペースにはまった頃には、フェイタンはユウを好きになっていた。

身長差も自分は全く気にしてない。
……が、こうも可愛いと言われると、男としての自信が無くなってくる。


「またく、鬱陶しいヤツね!!」
自信が無くて、心にも無いことを言ってしまう。
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