少女狂想

□08.『好き』
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晴れ渡った空。
今日はお出かけ日和。

「フェイタン…目が痛い…」
「我慢するね」

レイラは目をこすりながら、フェイタンのすぐ後ろを歩いていた。

フェイタンはレイラになるべく危険が無いようにと、カラーコンタクトを買ってやった。

「すぐ慣れるね
そのままの目で出掛けるより安全よ」

「…分かった」


ヨークシンに来ていた2人。
そろそろ昼食でもと取ろうかとフェイタンが提案したところ…

「フェイタンあれがいい」
レイラが珍しくはしゃぐようにお願いする。
指差した先には、ハンバーガーショップ。

「またね…
お前そんなに気にいたのか」
呆れつつも、特にこだわりの無かったフェイタンはレイラのお願いを聞いてやった。

「こんどは上手に食べれるよ」
ハンバーガーの包みも途中まで開き綺麗にこぼさず食べた。
それが嬉しくてフェイタンにニコニコ笑いかける。

「分かたから、黙て食べるね」
子供みたいだとフェイタンはあしらう。


フェイタンは食べながら、レイラの様子を見ていた。



コイツ本当によく笑うようになたな…


そう、思うと同時に別のことが気持ちに割り込んでくる。




…団長は、そのうちコイツを誰かに売てしまうね

胸の奥がチクリと痛む。




けれど、所詮ワタシとレイラは盗賊と獲物の関係。

今回は少しだけ情が湧いてしまてるだけね。
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