少女狂想

□07.『キス』*
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クロロの仕事は上手くいったらしいとか、そんなことはどうでも良かった。

それよりも…
たぶん自分だけが気づいてしまった。





フェイタンが仕事から帰ってくると、クロロ達は既に戻ってきていた。

クロロとレイラは瓦礫の上で何やら話をしていた。

「フェイタン!」
レイラはフェイタンを見つけると話を中断して、嬉しそうに駆け寄ってきた。


「ワタシは団長に仕事の報告するよ
お前は先に部屋に戻てるね」
そう言って、レイラがここから離れるように促した。

そうして、部屋に戻るレイラを見つめるクロロの目線。
それを見てフェイタンは気づいた。



団長の目つきが変わたね



今までの宝を愛でる目つきではなく、少しの熱を帯びた…

女を見る目つき。


それは一瞬で、周りにいた団員も気づかなかっただろう。


…ただ、それだけのこと
別にワタシにはどうでもいいね
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