女中?いえいえ、除虫です。

□家出少女
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 土「で、アンタは?」

 『え?』

 土「名前、何て言うんだ?」



 どうしよう、私この時代の人でないどころかこの次元の人でもないんだけど。名前言ったところで戸籍とか調べられたらどうすればいいんだ...



 うっ。土方さんがなかなか答えないわたしを疑ってる。えっと..




 『や、山田。山田花子ッス!』




咄嗟に出てきたのはよく名前の記入例で出てくる名前だった。(全国の山田花子さんすみません(>_<))



 「「山田花子ぉ!?」」



 我ながらナイスなアイデアだ。この名前なら全国に何人でもいそうだ。


 脳内で自画自賛している私に、土方さんからは"可哀想な名前付けられたな"という哀れみの目を向けられた。

沖田さんからは、

沖「ぎゃはははは!山田花子って、ブフオッ!そんな名前付けられたらオレ登校拒否になりまさぁ」


 『失礼な!全国の山田花子さんに土下座して謝れ!だいたい私と同じクラスの男子で鈴木太郎くん本当にいるんだからね!その太郎くん小中学校の9年間皆勤賞なんだからね!なめんなよ!』


 二人とも何て失礼なんだ。自分で言っててなんか虚しくなってきた。






 くそっ。疑いは晴れたがなんだこの敗北感は。




 
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