女中?いえいえ、除虫です。
□異世界への入り口
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あれ?なんだこれ?視界が真っ赤だ
あれれ?なんでこうなったんだっけ?
あれあれ?ていうかここどこだっけ?
ちょっと待って 私...ばっちーぃん!!
『ぎゃあああっ、痛い痛い痛い!』
あまりの痛さに体を起こすと、大きな赤い目を持った栗色の髪の青年が私を見下ろしていた
青年「おい、大丈夫かアンタ。土方に撃つはずだったんだが照準がずれちまって。痛い痛いわめいてたが、大丈夫か?」
どこからかバズーカを取り出しながら栗色青年は言った。
大きな目だ。視界を真っ赤に染め上げたのはどうやらこの赤い目らしい。
てか、バズーカ!?銃刀法違反だ。なに堂々と出してんだ。
太陽の光が反射して黒光りする物体を見て後退りながら、私は答えた。
『いや、急にばっちーぃんって手で叩かれたもんで驚いちゃって。出来ればもう少しソフトに起こして欲しかったです。』
青年「いや、手じゃなくてムチでぃ。」
ムチィィィ!?え、あれムチだったの!?
怪我させといてなに使って起こしてくれちゃってんだ!
ていうかさっきからこの人どんだけ危ないもの持ち歩いているんだ
だいたい、怪我させておいて謝罪の一言もないのか。
まったくここ最近の若者はどうなっているんだ。もっと敬いの心をもって他人と接しよう。
警察に訴えるぞ。