進撃の巨人 夢小説文
□久し振りに休暇を貰う
1ページ/1ページ
ハードなメニューをこなして一ヶ月…私はそれなりに仕上がっていた。
『…おはよう』
「あぁ…ん?今日は訓練ねェぞ?」
身支度を整え…寝室から執務室へ行けば、リヴァイがデスクに腰掛けながらコーヒーを啜っていた。
リヴァイがそう言うのも無理はない…現在の時刻は…朝の5時を少し過ぎたとこだ。
…毎日、リヴァイを起こされていたせいか、今ではすっかり習慣になり…勝手に目が覚めてしまう。
『分かってるよ、今日一日はアクと過ごそうと……』
「おっはよー!!…あれ?早いねレティ!どっか行くの?」
私が言い切らない内に入ってきたのは、言わなくてもこのテンションで分かるだろう、ハンジだ。
『おはよう。ちょっとアクのとこに……』
「煩ェぞ、クソメガネ…!!」
またしても遮られた。
今度はリヴァイに…
「ノックくらいしやがれ…」
「いいじゃん、ノックくらい…そんな怒らないでよ…?」
言い合いを始めた2人に私は小さな溜め息を吐いた。
『…行ってくる』
私はそう言い、リヴァイのデスクに近づく…
しかし、私の目的はその後ろの…外へと繋がる窓だ。
『何かあったら呼んで…』
片足を窓枠に掛け振り返る…
『馬小屋にいるから』
聞こえているのか、いないのか…分からないが、面倒だから確認はしない。
「ドアを使え、ドアを…!」
「野性的だなぁ…」
窓枠を蹴り…アクの待つ馬小屋へと向かった私は、そんな2人の呟きを知らない。