進撃の巨人 夢小説文
□面倒見のいい兵士長
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…私は今朝、原因不明の頭痛で目を覚ました。
そして、シャワーを浴び終えると…訳も分からぬまま、2時間程の説教を受けたのだ。
…疲れた、と…正座により痺れた足を刺激しないよう、ゆっくりと溜め息を吐いた所で感じるのは呆れを含んだ視線。
視線の主は言わずもがなリヴァイ。
皮肉でも言われるのかと思えば、開いた口から出たのは…
「…10分後、それを付けて訓練場に来い…」
とのこと。
どうやら、10分は待ってくれるらしい…
因みに"それ"とは言葉と共に投げて寄越した、立体機動装置のベルト。
でも、付け方が分からない…渡されたベルトを手に、リヴァイを見上げれば…私の言いたいことが伝わったらしく、教本もくれた。
教本に目を通している間に、足の痺れも消えたので、ベルトを付け外に出た。
「何だ、出来たのか…」
声のした方へ目をやると、先に訓練場へ行った筈のリヴァイが腕を組み、入り口の壁に凭れ掛かっていた。
『…先に行ったんじゃ…?』
「お前、訓練場への行き方…知ってんのか?」
『あ…、知らない…』
疑問を口にすれば、返ってきたのは…またもや呆れ気味の溜め息。
何だかんだで、面倒見のいいリヴァイに感謝し、着いていけば、直ぐに訓練場に着き、リヴァイの足が止まった。
目の前には数本の丸太で出来た装置…そして間髪容れず、指示が出た。
「まずはベルトの金具をこのロープに繋げ…」
『…これでいいの?』
「あぁ…」
ベルトを繋ぎ、リヴァイに視線を向けた所で…。
「…上げるぞ」
『えっ!?』
よく理解できないまま足が地面を離れた。