進撃の巨人 夢小説文
□あどけない仕草に悶える
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「レティ・バトレージュ…君を正式に我々の仲間と認めよう…改めてよろしく…」
『仲間じゃない…けど、よろしく…』
レティとエルヴィンがそんな言葉を交わしてから1週間。
レティの噂は壁内全域に広がり、多くの民衆はその存在を人類の希望と受け入れた。
上の人間もエルヴィンとリヴァイの説得により彼女が壁内で暮らす事を認め、その身柄は調査兵団に託された。
「…って事で、これからレティには調査兵団として活動してもらおうと思うんだけど…」
どうかな?なんて笑顔で言えば、少し困った顔のレティ。
『どうしたらいいのか私には分からない…だからできる範囲でハンジ達に従うよ…』
「本当!?それなら話は早い…早速なんだけど、明日から訓練に入ってもらうよ?」
『分かった…』
素直なレティの返答に思わずテンションが上がったのは昨日の話だ。
「おっはよー!!今日から始めるレティの訓練なんだけ、ど……」
「おいコラ…さっさと起きやがれ…!!」
『…んー…もぅ少し…』
そして今日…朝一番にリヴァイの部屋を訪れれば、彼のベッドで縮こまる様に布団を被り眠るレティとそんな彼女を叩き起こすリヴァイの姿。
レティの部屋が無い為、今はリヴァイの部屋で寝ているのだ。
「てめぇ、いい加減にしろ…さっきからそればっかじゃねーか…!!」
あまり寝起きのよくないレティを起こすリヴァイの姿は珍しいものではないが…
『…んぅ…あとちょっと…』
寝惚け眼のレティは可愛い。
いや、まだ1週間しか一緒にいないけど…レティは容姿は勿論のこと、性格も思いの外 素直で可愛い。
なんて思っているとリヴァイの低い声が聞こえた。
「ほぅ…いい度胸だな、レティ…」
そう言うとレティが頭から被っている布団をベリッと引き剥がした。
『ぅにゃッ!?』
あ、びっくりしてる…可愛い…
『………ん?あ、おはよう。リヴァイ、ハンジ…』
奇声を発したレティは目を開け、暫く静止した後…何事も無かったかの様に朝の挨拶をする。
しかし、これももう慣れた事で…レティに寝惚けている時の記憶は残っていないらしい。
「やっと起きたか、レティ……つか、いたのか…てめぇ…」
リヴァイは私がいた事に今 気付いたらしい…。
「あぁ…今日からレティの訓練に入ろうと思ってね…」
「そういや…そんな事言ってたな…」
『まだどんな事するとか…詳しく聞いてないんだけど…』
子首を傾げるレティに飛び付きたい衝動を抑え込み話す。
「それを今から説明する。でも、レティ寝起きでしょ?先にシャワー浴びて来なよ…待ってるから」
『うん!』
ベッドから飛び降り、シャワールームへ向かうレティにヒラヒラと手を振り見送った。