進撃の巨人 夢小説文
□いろいろ打ち明ける
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『ちゃんと話す…』
私の言葉に3人が驚いた様な表情をしたのが分かった…
『まず、ハンジの質問に…』
3人は私の言葉を黙って聞いている。
『私は1歳から今まで、ろくに食事はしていない…』
お腹は空くけど食べなくても死なないんだ…
この体質のせいで、私は馬小屋に幽閉されて、村人から昼夜問わずの暴力を受けていた…
その内何回かは死んでる…
馬小屋には村人に懐かなかった馬も閉じ込められていて、それがアクティーフだった。
アクとはその馬小屋で逢ってからずっと一緒にいた…。
そして4年前…村が巨人に襲われて村人は全員死んだから、村を出た…アクを連れて…
『こんなところかな…』
一通りの話を終えると…エルヴィンは真剣な表情で何やら考え込んでいた。
自分で考えて…
自分で決めて…
自分で言った事だけど…
…恐いな…この3人は良い人間なんだと思う…アクが後を追った…即ち懐いたって事はそう言う事だ。
自分が化け物で人間から邪険にされるのも、非道な扱いを受けるのも…全て仕方無い事だと、いつからか諦めていた。
だけどそれは…私の周りにいた人間が私にとって悪い人間だったからで、目の前の彼等は違う…
受け入れて欲しい…だなんて心の隅で思っている私はきっとおかしい…。
「いくつか聞きたいんだが…いいか?」
考え込んでいたエルヴィンの言葉に頷く。
「さっきの話で、君は何回かは死んでる≠ニ言ったね?」
また頷く…
…何となく、聞かれる事は分かってる…
「なら、君は何故…」
私が敢えて説明を避けた事だ…
「今、生きている?」
ほら、やっぱり…
私が化け物と罵られ、閉じ込められた一番の要因…
教えるのが恐い…真実…。