鬼灯の冷徹 夢小説文
□鬼灯の会見と猫又の小判
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鬼灯の主な仕事は書類整理や視察…しかし、それだけと言う訳ではない。
地獄の管理を任される閻魔大王…その補佐官である彼は…
『…今日は午前中に報道部への会見がありますね』
時に取材会見をも熟すのだ…。
「…そうでした…面倒ですね…」
執務室にホワイトボードに目を向け言うシオンに、出勤したばかりの鬼灯が顔を顰める。
『まぁ、そう言わずに頑張ってください』
「……分かりました、その代わり…会見を頑張ったら、ご褒美が欲しいです…」
『ご褒美、ですか?』
いつもの笑顔で宥めるシオン…そんな彼女に癒されながら、鬼灯は甘えるようにシオンを後ろから抱き締める。
鬼灯の行動を特に気にする様子もなく、シオンは自由に動く首だけで鬼灯を見上げた。
『良いですよ?私に出来ることでしたら、喜んで…!!』
「(…従順…)」
何の迷いもなく頷くシオンに、鬼灯は内心でガッツポーズをすると、会見会場の設置をすべく執務室を出た。