鬼灯の冷徹 夢小説文

□彼女を起こせ
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「…このままボール投げを続けますか?」


閻魔にボールを投げ付けた鬼灯が、ボールを咥えて戻って来たシロに尋ねた。


「ボール投げじゃ、柿助とルリオが暇しちゃうね…」

「あ、あぁ…」

「…まぁな…」


ボールを鬼灯に渡したシロが柿助とルリオに目を向け言うが…2匹は顔を青くし、鬼灯により負傷した閻魔を見ていた。


「あ、じゃあさ…シオンちゃん、起こしに行こうよ!!」


尻尾をパタパタと振るシロが提案する。


「まぁ…シオン様なら、アットホームな展開も期待できそうだな…」

「暴力もなさそうだし、すんなり起きそうだな…」

「え?」

「「「…え?」」」


柿助とルリオが、鬼灯と比べるように話せば、隣の鬼灯が少し驚いたような声を上げた。

その声に、3匹が反応し、鬼灯を見て声を上げ返す。


「シオンは中々、起きませんよ?」

「あぁ、そうだね…鬼灯君以上の爆睡型かも…」


当たり前とでも言うように話す鬼灯に続け、閻魔もうんうんと腕を組んでいる。


「えぇ、初めて見た時は、生きているのか不安になりました…」

「…シオンちゃんの部屋ってどこ?」

「あ、行きますか?」


尚も行く気満々のシロに、鬼灯は3匹を連れ、シオンの部屋へと向かった。







 
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