鬼灯の冷徹 夢小説文

□鬼神と神獣の確執
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『こんにちは!!』

「あ、どうも、シオン様」


この日、シオンが訪れていたのは記録課。


『これ、使用済みの巻物です。それから…明日、裁判が行われるこのリストの巻物を借りていきますね』

「今日は、鬼灯様とご一緒ではないんですね」

『えぇ…今、天国からの使者が来てるので、鬼灯様はそちらの対応をしています』


シオンと何気ない会話をするのは、記録課の主任・葉鶏頭。

そうですか、と返した葉鶏頭はリストの巻物を取りに、奥の記録保管庫へと向かった。

数分後に戻ってきた葉鶏頭の手には、十本の巻物。

それを見たシオンが首を傾げる…。


『あれ?リストには八本しか…』

「あ、いえ…こちらの二本は違います。図書室の保管庫へ返却するもので…」

『そういうことですか…もし良ければ、私が持って行きましょうか?』


巻物を受け取りながら、提案するシオンに、葉鶏頭がえ?と声を上げる。


「いいんですか?シオン様もお忙しいのでは?」

『大丈夫ですよ。それに図書室の管理も私の仕事ですから』

「あァアーーー!!」


シオンがそう微笑んだ所で、記録室の方から聞こえて来た、叫び声…。

続いて聞こえた、狂ったような笑い声にシオンが固まる。


「では、お願いします」


そんなシオンの隣にいた葉鶏頭は、二本の巻物をシオンに渡すと…一礼し、声のする方へと引っ込んで行った。


『今度、鬼灯様に相談してみよう…』


ポツリと呟いたシオンは、図書室へと向かった。







 
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