ONEPEACE 夢小説文

□偶然の再会
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ベポが今日、知り合い…船に招いた女…ミシェル。

そいつの言ったことはどうやら、本当らしい…


「あったな…入り江…」

「ね!!やっぱりミシェルは良い子だよ!!」


シャチ、ペンギンを含めたクルー全員が船へ戻り、おれはベポから聞いた入り江を目指し、船移動の指示を出す。

女の言った通り進めば、見えて来た小さな入り江…。

おれの言葉に、ベポは嬉しそうに笑い、はしゃぐ。


「はぁ…取り敢えず、この入り江に船を隠す。上陸の準備をしろ!!」


酒場へ向かうため船を降りた頃には、辺りは日も沈みかけ、薄暗い…


「つか、まだ行ってない酒場あったんスねぇ…」

「言っとくがシャチ…女はいねェぞ」

「えぇー!!」


ベポ、シャチ、ペンギンを連れ…昼間に見つけた酒場へ向かう途中…

頬を緩ませるシャチに言えば、あからさまに項垂れた。


「いや、一人いるな…」

「え!?マジっスか!!」


確か酒場の店主が言っていたな…

“ウチにも一人だけ従業員がいてなぁ…俺の娘みてェな奴だ…おまけに強い…そこいらの男じゃ敵わねェだろうよ!!”


「何んスか、それ…女は女でも、ゴリラみたいな女なんじゃ…」

「そいえば、ミシェルも酒場で働いてるって言ってた!!」


青ざめるシャチにベポが思い出したように口を開く。


「お前、会ったのか!!そのゴリラ女に…」

「違うよ!!ミシェルは可愛かったし、か弱い女の子って感じだったよ?」

「ま、どっちにしても…これから行くとこには、お前が期待するような女はいないってことだ…」


声を張るシャチにペンギンが諦めろとでも言うように告げた。


「オレはそっちの方がいいな…人間の女の匂いって鼻が痛くなる…」

「それ、香水だろ?鼻がいいのも困りものだな…」


ベポは違う意味で女が寄ってくるからな…いつも嫌がっていたが…。

シャチは兎も角…そんなベポや、静かに酒を楽しみたいおれやペンギンには打ってつけの酒場だろうな…。

ベポとペンギンの会話を聞き流し歩いていると、酒場へ着いた。


「ここだ…」


入り江の方が、町に近いみたいだな…

店のドアには"OPEN"と書かれた看板が掛けてあり…昼間とは違い、窓からはオレンジ色の光が漏れている。


「入るぞ…」


後ろの3人(内1匹)にそう告げ、ドアに手を掛け中に入れば、人の良い笑みを浮かべグラスを吹く店主がいた。


「おう!!アンタ昼間の…早かったな!!」

「あぁ、楽しみでなぁ…」

「嬉しいねェ…そいつらがお前さんの言ってた仲間か?」

「そうだ」


そんな会話をしつつ、カウンターに座れば、目の前に出された、あの酒と適当な料理…。

おれに続け、ベポ、シャチ、ペンギンも席に着いたところで、2階から誰かが降りて来た。


「お、こっちもちょうど来たな。こいつがウチの従業員…」


頭にバンダナを巻きながら、店主の横に並んだ女…


「ミシェルだ!!」


その女の頭にポンと手を乗っけ、紹介した店主におれ達全員が固まる。

シャチは全然ゴリラじゃねぇと呟いていた…。

ベポは料理に夢中だったが、その名を聞いて、顔を上げた。

そして、どうやら予想した人物だったらしく、ベポはガタンと席を立つと嬉しそうにその名を呼んだ。


「ミシェル!!」

『え?ベポ?何で…?』


女もといミシェルも意外な客に驚いたらしく、目を見開いている。


「ミシェル、ここで働いてたんだね!!」

『うん!!ベポが来るとは思わなかったよ。それで彼等は?』

「昼間に話したオレの仲間だよ!!」

『えッ!?』

「順番にシャチ、ペンギン…それからキャプテン!!」


そして話し込むベポとミシェル。

だが、ベポがおれ達を仲間だと紹介した途端、ミシェルはおれ達を凝視し固まり一言…。


『…か…』

「か?」

『可愛くない!!!』


ベポは昼間にどんな説明をしやがったんだ…。






 
 

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