ONEPEACE 夢小説文
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ちょっとした興味でハートの海賊団を探しに来た私、ミシェル。
出会ったシロクマちゃん…もといベポに話を聞けば、どうやら彼がその海賊らしい。
しかも、着ぐるみじゃなかった…正真正銘のシロクマ。
ここはグランドライン…何が起こっても不思議じゃないし、可愛いから気にしないことにした。
…気付けばベポは目の前にいて、船に招き、紅茶まで入れてくれて、話しているうちにとても仲良くなれた。
『ハートの海賊団って名前だけじゃなくクルーも可愛いんだね!!』
「え…オレ、可愛いの!?」
『うん!!…他の仲間も可愛いの?』
柔らかなベポに寄りかかりながら、後ろの甲板で話す私達。
私の質問にベポは、ん〜…と唸り答える。
「可愛いかは分からないけど…シャチは情報収集とか得意で、ペンギンは凄く頭がいいんだ!!」
シャチにペンギンですと!!
可愛いに決まってる!!
何だ、ハートの海賊団ってアニマル達で構成されているのか…。
シャチにペンギンにシロクマ…恐らく、この海賊団の大よそは北の海出身なんだろうなぁ…
話にちょいちょい出てくる、キャプテンは何の動物なんだろう…。
オットセイ?アザラシ?セイウチ?…シロイルカとかなら可愛いな…
「ミシェル?」
『ん?』
目を瞑りベポのフワフワを堪能していると、黙り込んだ私を不思議に思ったのか、ベポが首を傾げその名を呼んだ。
「ミシェルは何しているの?この島の住人なんでしょ?」
『あぁ、私は裏通りの酒場で働いてるの。本当は旅をしているんだけど…酒場の店主に助けられてから、そこで働かせてもらってるの…』
思えば半年もここに滞在してしまっている…そろそろここを離れないと…
「旅って一人で?」
『そうだよ…』
「女の子が一人で旅なんて危ないよ…それに…寂しくないの?」
『大丈夫だよ…』
私の身を案じてくれるベポが素直に嬉しかった。
『ベポ、優しいから…良いこと教えてあげる』
嬉しいから、明日、海軍の定期便が来ることを教えてあげた。
ついでに、地元の人しか知らない入り江のことも…。
『そろそろ帰らなきゃ。ベポ、今日はありがと…楽しい休みになったよ!!』
日が傾き始めた頃…私はベポにお礼を言い、ハートの海賊団の船を後にした。
『ただいま、トトさん!!』
「おう、帰ったか!ミシェル!!」
店に帰れば、グラスを片付けるトトさんが、出迎えてくれた。
あれ…?今日は確か、お店は休みって…
『誰か来てたの?』
「ん?あぁ、これな…」
トトさんはトトさんで有意義な時間を過ごせたらしい。
楽しげに話すトトさんの話に耳を傾けながら、片付けを手伝う。
「あ、そうだミシェル…今日は休みって言ったんだが、店開けてもいいか?」
グラスを洗う手を止め、申し訳なさそうに口を開くトトさん。
トトさんのことだ…今日の休みだって、私を遊びに行かせるために作った休みで、お客さんは休みだなんて知らないだろう。
『うん。喜んで手伝うよ!!』
そう返し、早速、開店の準備に取り掛かる。