進撃の巨人
□なんかマジっぽい
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「ねぇ、ジャン?」
私はベッドに座り込みジャンの頭を膝にのせたままジャンに尋ねる
「たまには外へ出かけたいなーって…」
私たちが付き合い初めて1年以上たった今でもお互いの体調を気遣ったりして休日でも決まってお部屋デート
一緒に過ごせる時間があるだけでも充分に嬉しいがたまには外に出たいなぁと思うのが乙女心というものだ
「……お前ずっとそう思って我慢してたのか?」
私の膝の上で本を読んでいたジャンは本を下ろし私の顔をのぞき込んできた
「のぞき込むジャン可愛いのでお部屋でも良いです…!」
と本心を口にしてジャンの頭をわしゃわしゃと、撫でる
「おいっちょっやめろって…!」
ジャンは照れた様に顔を赤くして私の手を振り払う
「…ショボン」
「ショボンって口で言うなよ…ほら、撫でてやっから機嫌なおせ…」
ジャンは体を起こし私を抱き寄せるとやさしく頭を撫でてくれた
「 マテリアの髪はほんとに綺麗だよな… 」
そんなことを言ってくれるのはとても珍しくてヤリでも降ってくるのかと思った
「ジャン熱あるの?」
「殴るぞ?」
「やーだ♡」
やだと言ったのに殴られた…
私は真面目に心配したというのになんて仕打ちだ!!
「…髪、次の壁外調査までには切ろうと思ってるんだけど…やめとこっかな?」
ジャンが褒めてくれたんだもの、これは伸ばすしかない気がしてきた!
「邪魔になんねぇなら伸ばした方がいいと思う。似合ってるしな…」
「ジャンまじでどうしたの?」
おっと思わず本音が口を滑った…
ジャンはあからさまに眉間にシワをよせ、私の額をコツんと小突いた
「痛い!!!」
「そんなに痛くしてねぇよ!」
ぷくぅ、とほっぺたを膨らませジャンの胸にダイブする
「…っ!ってぇよ…もうちょっと加減できないのか…」
できないもーんと言いたかったが服が邪魔でモゴモゴ何を言ってるか訳のわからなくなったので私はもうしゃべることを諦め目を閉じた
ジャンの鼓動はとても規則的で心地よく眠気を誘う
「ん?眠いのか…?」
「ん…眠い…寝よ…?」
私が落ちかける意識に逆らいながらそういうとジャンは自分の体ごと横になって
「じゃあ二人で昼寝でもすっか…」
といい向かい合わせに寝転んだ
「お休み……」
私は幸せだなーって思いながら、ジャンの胸に擦り寄るようにして意識を手放した
……………………
「ごめんな、外連れてってやれなくて…」
本当は気づいてたんだ、こいつが外に行きたがってるって事ぐらい
でも何かこう外でデートってなると急にマジっぽくなるし…や、まじなんだけどな?!
そりゃマジなんだけど…恥ずかしくてどうも…な…
突然睡魔に襲われた俺は自分の胸に顔をうずめて幸せそうに眠る可愛い顔をみて次の壁外調査から帰ってきたら街にでてデートでもすっかな、と少し考えながら眠りについた