進撃の巨人

□でこぼこ
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それからしばらくして、私は夜風に当たろうと外で涼んでいた。

部屋からのあかりが足元を照らし私の足と、となりに並んだ石のサイズがあまり変わらないのを誇張する。

「ムカツク…」

一人でそうつぶやくと足元を照らしていたあかりが何者かの体によって隠される

「まだ言ってるの…?」

「……ベルトルトか」

ベルトルトは当たり前の様に隣に座ってくる。ベルトルトの足が並ぶと私の足はもっと小さく見えた。

「ジャンのことなんか気にしちゃダメだよ…ジャンはあれで愛情表現してるつもりなんだと思うし…」

ベルトルトがそういうと後ろをから"うるせーぞ凸凹コンビ!!"と聞こえた。ベルトルトは振り返って
な、何を言ってるんだ!!
と顔を真っ赤にさせながら言った

私はそんな二人を放置して呟いた

「わかってるけどさ…でもやっぱり…大きくないと…誰も守れないじゃん」

早く大きくなってお母さんを守ってあげるからね!

私が母とした約束。その約束を果たせないまま母は巨人のお腹の中へ。

「大きく…成りたいなぁ…」

ベルトルトはそのくらいが一番可愛いよ、と謎の言葉を言い

「僕の身長をあげれたらね良いのにね…」

と続け眉間にしわを寄せてしまった。本気で言ってんのか……
私は身長のことで悩んではいるがそれは確かにくだらない事だと思う

でもそのくだらない事を一緒に悩んでくれるこのでっかい馬鹿を見てると、小さくても良いかな、なんて思っちゃうんだ。

好意を寄せているどころか…

ベルトルトが好き過ぎて辛いかもしれない…

私は自分の中で芽生え始めた気持ちに自分なりの納得をしつつ隣の大男を見上げる

「ねぇベルトルト、キスでもしたら身長貰えるかも…」

私はそう言うとベルトルトの襟を掴み強引に唇を寄せた
ちゅっ、と小さく可愛らしいリップ音が二人の間でこだまする。

顔を真っ赤にさせ固まっているベルトルトにおやすみなさいと一言告げ私は自室に戻った。

さて…明日からどんな顔してベルトルトにあえば良いんだろう…

そんなことを考えながら眠りについたのであった。

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